令和4年9月25日に行いました「段位別大会」の開催結果を掲載いたします。

開催結果

弐段以下の部

順位的中数氏名所属称号段位
14衣川 ひなの水戸なし2級
23薄井 咲帆水戸なし1級
33朝川 剛水戸なし弐段
43上口 千鶴子なし弐段
53秋山 美香三菱ケミカルなし弐段

参段の部

順位的中数氏名所属称号段位
16菊地 凜土浦なし参段
24飯沼 幸一水戸桜川なし参段
34赤荻 治久下館なし参段
44中野 浩史龍ヶ崎なし参段
53臼井 清美東海なし参段

四段の部

順位的中数氏名所属称号段位
16狸塚 義弘土浦なし四段
25藤木 太仁ときわなし四段
34青木 隆友部なし四段
44山野 貴広三菱ケミカルなし四段
54園部 晃生土浦亀城なし四段

五段の部

順位的中数氏名所属称号段位
16大貫 春恵水戸桜川なし五段
24大岡 健司水戸なし五段
34廣木 豊水戸桜川なし五段
44瀧口 眞央土浦なし五段
54江幡 航平取手なし五段

称号受有者の部

順位的中数氏名所属称号段位
15野口 久土浦錬士五段
25杉山 義光水戸桜川錬士五段
35小堀 富男鹿嶋教士六段
45岡田 敏樹龍ヶ崎錬士五段
54米山 良美下館教士七段

有段者射技優秀賞

射場得点氏名所属称号段位
弐段以下の部702秋山 美香三菱ケミカルなし弐段
参段の部746飯沼 幸一水戸桜川なし参段
四段の部759藤木 太仁ときわなし四段
五段の部802大森 絵鈴藤代なし五段

講評

相談役 橋本眞也先生(範士八段)(有段者の部)

 入賞者の皆さん、おめでとうございます。
 今後、有段者の皆さんは、精進を重ねて、中央審査に挑戦することになります。
 本年度は、全日本弓道連盟から、大会、審査における心の持ち方についての強い指導がありました。そこでは、最近の傾向として、相互の間合いや体配の形式にばかり心を砕いて、射技に関わる心気の充実が損なわれていることから、本来の弓射の目的を考え直す必要があると訴えています。


 さて、射技の基本である射法八節を見てみましょう。弓道教本が示す八節の運行が行われることによって初めて、大会、審査で、選手は対等に戦うことができます。それ以外の運行は認められていません。すなわち、射法八節は、約束であり、規則であり、体配そのものです。弓射は、どの部分を取っても体配と言えないところはありません。
 その体配の基本となるものは「基本体」です。これなしに、弓道連盟が唱える弓射は成り立ちません。


 基本体の基本の姿勢、基本の動作からは、身体的な運行ばかりでなく、心気の働きを学ぶことができます。それと同時に、日本文化、美学をも学ぶことができます。すなわち、体配そのものである「射技」の在り方までも、そこから学ぶことができます。
 さて、いつ基本体を学べば好ましいでしょう。それは「今でしょう。」有段者の今の時期に、「基本体」から、射技における心気の働きと身体運動の原理を存分に学んでいただきたいと思います。称号者になってからではもう手遅れなのです。
今後の基本体を通した精進と活動への期待を述べ、好評に代えさせていただきます。

名誉会長 柴田猛先生(範士九段)(称号者の部)

 皆さん、ごくろうさまでした。

 優勝された野口さん、おめでとうございます。四ツ矢を見ていたのですが、離れが安定していてよかった。入賞された小堀さんは、3本目抜きました。これ一本という意識があったのではないか。入っていれば6射皆中だったんですが、中る形が見えてこなかったのではないかと見てました。

 講評と言うことで全体的な話をしますと、とにかく的中率が悪い。称号者に合格したときは少なくとも3中以上していたはず。なぜそれができないのか。三段、四段、五段で6射皆中が出ているのに、称号者は5中、それも4人しかいない。

 私は常々、中りはやはり角見、弓手だと思っています。全日本弓道連盟では、八段の人達に当たる弓を教えなきゃだめだ、と。多分全国的に中らないからだと思うのですが、そういう話を聞きました。

 明日から、どういうふうにしたらいいのか、それを考えて欲しい。

 日置流の伝書に、妻手はチリチリ、離れはポンと、これは角見を押し切ることだと書いてあります。今日見ていると角見を押し切れる人が少ないんですよね。角見で押し切れなければだめだと思う。離れは妻手という考えもないわけではないが、こっち(弓手)が決まっているから妻手なんですよね。こっち(弓手)が決まっていなければ中らない。もう一度初心に帰って、どうすれば中る射ができるのか考えて欲しい。

 そして、格好良く中る射を教えてください。

 矢野選手の射は今日も良かった。しかし、どういう射をしようと思ったのか、その辺がよくわからない。

 称号者の方々は、茨城県弓道連盟を担うべく、精進して更なる高みを目指して欲しいと思います。

 最後に、競技運営に当たられた日立地区、土浦地区の皆さん、ありがとうございました。