2022年11月20日に行われました、「中野杯記念大会」の開催結果を掲載します。

開催結果

個人男子の部

順位的中数氏名所属称号段位
15中田 智也石岡*四段
25矢口 裕章笠間*参段
35菊地 凜土浦*参段
45矢崎 一男友部*四段
55佐藤 博次石岡*四段
中野杯有段者男子入賞者

個人女子の部

順位的中数氏名所属称号段位
16黒澤 由香*四段
25田中 幸羽音茨城大学*初段
35斎藤 詩乃土浦*五段
45畠山 明子水戸*四段
54薄井 麻梨水戸*弐段
中野杯女子入賞者

称号受有者の部

順位的中数氏名所属称号段位
16小堀 富男鹿嶋教士六段
25尾吹 将大茨城錬士六段
35菊地 俊和藤代錬士六段
45小沼 隆史霞ヶ浦錬士五段
55黒澤 智子三菱ケミカル教士六段
中野杯称号者入賞者

中野杯有段者男子・女子優勝者

中野杯有段者男子・女子優勝者

中野杯称号者優勝者

中野杯称号者優勝者

講評

大会会長 中嶋鉄郎先生(教士七段)(個人男子・女子の部)

 入賞、おめでとうございます。

 男子は、ちょっと残念ながら6射皆中者がいませんでしたけれども、女子の部の黒澤選手、6者皆中での優勝見事でした。

 実は、先月の23日に、群馬県で関東選抜大会がありました。関東地連10支部の代表選手がそろって競う大会なのですが、そのときのお話しをしたいと思います。
有段者、称号者の部とあって、有段者の部は一手3回で競うのですが、6射皆中が6人いました。5位までの表彰なので、その後射詰競射になります。6人とも一手皆中でした。8寸的にかわり、一人抜きました。5人残って、最終的に優勝者は8寸的で4本詰めました。つまり、関東選抜有段者の部は、そこまでいかないと勝てない、ということです。見ていると、まず会の安定がすばらしい、縦横十文字も非常に安定して、離れがきちんとしている。

皆さんも県の代表になる選手なのですから、選手としてまず県大会で勝って、さらに力をつけて関東選抜大会に臨む、そうしないと勝てない。
茨城県の選手は非常に丁寧に引いて射形も素晴らしいですが、選抜大会では5中が最高でした。6中できるだけの力が備わっていない。称号者も含めてですが、まずは的中を追求する練習、それを強化していただきたい。
ここに残っている人たちはそれだけの実力を持っていると思います。是非がんばっていただきたいと思います。

名誉会長 久保田清先生(範士八段)(称号者の部)

 優勝者・入賞者、おめでとうございます。

 称号者では皆中者が一人出まして、5中の人も11人、有段者と比べると、さすがに的中は少し多かった。

 講評ということで、私の経験からお話しします。5中者で外した射は最初の一手の2本目、それと四ッ矢の1本目と3、4本目が多かった。
 技術的なことじゃないんですね。一手の甲矢が中って、乙矢はちょっと違うリズムが頭の中に働いて、「中てるしかない」とか、「大事に行こう」とか、そういうことで普段の發と違うのが出て外してしまう。
 また、一手の後休憩が入っての四ッ矢の1本目、やはり違う気持ちが入ってしまって外す。1本目、2本目が中ると、自分の経験でもそうですが、ちょっと中てに入る、そういう違う気持ちが働いてしまう。国体なんかでも、危ないのは3本目、その次に4本目。「これが中れば優勝だ」とか、「中れば皆中だ」とか、そういう頭が働くと普段と違う發が出てしまって、右と左のバランスが狂ってくる。射形じゃない、技術の問題ではなく気持ちの問題なんです。その気持ちで一番大切なのはリズムだと私は思う。普段の練習のリズム、いつもやっているリズムの途中で「少し大事に行こうか」とかの違う意識が働くとリズムが狂う、そういうリズムの狂いが働いて失敗する。
 普段から、今私が言ったようなことを踏まえて練習すれば、もう少し中るような、一本抜いたとか、そういう後悔をしないような射ができるようになると思います。
 修練してください。お疲れさまでした。

 競技地区運営の県南地区の皆様、朝早くから夜暗くなるまで、ありがとうございました。