2023年1月8日に行われました、新年射会の開催結果を掲載いたします。
開催結果
四・五段の部女子
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 4 | 江橋 宏美 | 水戸射友会 | * | 四段 |
2 | 4 | 佐々木 京子 | 水戸 | * | 四段 |
3 | 4 | 遠藤 静子 | 日立市 | * | 四段 |
4 | 4 | 坂佐井 朋佳 | 茨城大学 | * | 四段 |
5 | 4 | 小又 美恵子 | 友部 | * | 五段 |
四・五段の部男子
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 6 | 本間 岳 | 神栖 | * | 四段 |
2 | 6 | 倉茂 憲明 | 下館 | * | 四段 |
3 | 5 | 増尾 裕次 | 稲敷市 | * | 五段 |
4 | 5 | 藤木 太仁 | ときわ | * | 四段 |
5 | 5 | 平根 伸彦 | 原子力機構 | * | 五段 |
称号受有者の部女子
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 4 | 石塚 美志 | 土浦亀城 | 教士 | 六段 |
2 | 4 | 宮下 文子 | 勝田 | 錬士 | 五段 |
3 | 4 | 木村 亜紀子 | 北総 | 錬士 | 六段 |
4 | 3 | 財津 昌子 | 日立市中央 | 錬士 | 五段 |
5 | 3 | 吉村 静華 | 堀原 | 錬士 | 五段 |
称号受有者の部男子
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 6 | 山口 純 | 蒼藤会 | 錬士 | 六段 |
2 | 5 | 後藤 裕一 | 土浦亀城 | 教士 | 七段 |
3 | 5 | 矢野 大輔 | 藤代 | 錬士 | 六段 |
4 | 5 | 尾吹 将大 | 茨城 | 錬士 | 六段 |
5 | 4 | 小沼 隆史 | 霞ヶ浦 | 錬士 | 五段 |
三段以下の部女子
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 4 | 中澤 千枝子 | 北茨城 | * | 参段 |
2 | 4 | 蛭田 恵美子 | 日立市中央 | * | 弐段 |
3 | 3 | 畑 由里子 | 稲敷市 | * | 弐段 |
4 | 3 | 横山 あさみ | 東海 | * | 参段 |
5 | 3 | 加藤 祐子 | 友部 | * | 弐段 |
三段以下の部男子
順位 | 的中数 | 氏名 | 所属 | 称号 | 段位 |
1 | 6 | 髙野 真太朗 | 稲敷市 | * | 弐段 |
2 | 4 | 荒木 道備 | 勝田 | * | 参段 |
3 | 4 | 郡司 唯志 | 茨城 | * | 参段 |
4 | 3 | 萩谷 直人 | 稲敷市 | * | 弐段 |
5 | 3 | 角 直幸 | 原子力機構 | * | 弐段 |
特別演武
卒寿
傘寿
喜寿
新成人
講評
名誉会長 久保田清先生(範士八段)(四・五段の部)
優勝、入賞した方々、また昇段・昇格された先生方、お祝い申し上げます。
いつも同じ話というわけには行きませんので、今日は心・気の働きという項目でお話ししたいと思います。
技術は練習の通りでいいのですが、気持ちはそうはいかない。
特に今日は正月ということで、いつもと違う晴れがましい気持ちとか、和服を着たりとか、そういうことで普段とは何か違うような気持ちが働いて、気持ちと実力がずれてくるわけで、なかなか結果が残せないという状態になった人も多かったのではないかと思います。
審査も、錬士・教士・七段は二次があるわけですが、一次のときとは気持ちが変わってしまうと、実力を発揮できないということになってしまうわけです。本日ここにいらっしゃる昇段・昇格された先生方は、日常的に本番の気持ちの持ちようをしっかりと鍛えるなり勉強するなりされた方々なのだと拝察いたします。
くり返しになりますが、気持ちの持って行き方を一生懸命工夫して練習しないとなかなか大会では勝てない、そういうことだと思います。
四・五段というと、一番中る時期ですから、一手の結果から見ると、6射皆中者が4人くらい出るのではないかと思ったのですが、2人だけでした。一手皆中していながら、次は1本目を抜いたり、四本目を抜いたりしてしまう。5中の人はみんなそうですね。4中の人も最初皆中して、次にポンポンと抜いてしまったりとか、そういうふうになる。それは気持ちの問題なんですね。気持ちの持ちようを普段から工夫しながら練習すれば、晴れの場に臨んでも稽古と同じように引けるようになると思います。頑張って下さい。
名誉会長 柴田猛先生(範士九段)(称号者の部)
山口くん、美志さん、優勝おめでとうございます。また、5位までの入賞者の皆さん、おめでとうございました。
講評ということで、三点述べたいと思います。
まず、一点目。
入場がお葬式なんですよね。あなたがたは指導する立場なのですからよく頭に入れておいて欲しいんですが、昔から、吸う息二歩、吐く息二歩、スースー、ハクハク、スースー、ハクハク、つまりイチ・ニ、イチ・ニなのに、イーチ・ニー、イーチ・ニー……だから、見ていて気合が乗っていない。弓道誌に「体配はどうでもいい」みたいなことを書いていた人がいるが、久保田先生のお話では、八段の審査で入場がゆっくりすぎるので×(バツ)になった人がいるという。審査員の先生方は体配まできちんと見ているんですね。入場というのは、気合を乗せてこなければ……それから爪先を上げて歩いている人とかもいるから、後輩に教えているときに、歩き方もしっかり指導していただきたい。
二点目は、男子の「肌ぬぎ」。
跪坐したら、左手は大腿部をきちんと押さえつけるようにする感じです。それが、左手が全然活きていない。指導すべき立場にあるのですから、心して欲しいと思います。
三点目。
男子は一次予選で一手皆中者が16人いました。久保田先生と話したのですが、3人か4人は6射皆中者が出るかなと期待して見ていたのですが、残念ながら、1人しか出なかった。それは、四・五段の部の講評で久保田先生がおっしゃっていた、心の問題、心・気の働きが関係しているんですね。
普段からお互いに勉強し合って、更なる成績を残し、昇段・昇格できるように頑張っていただきたいと思います。
会長 中嶋鉄郎先生(教士七段)(三段以下の部)
髙野選手、6射皆中、大変すばらしかった。また、次、頑張って下さい。
三段以下の部ですから、これから四段、五段と目指していくことになりますが、そのための全体的な印象、注意点についてお話しします。
まず、ねらい。
射で大事なこととして「ねらい」がありますが、正しくねらっていない人が非常に多かったということです。ねらいは、お互いが見て注意し合えば正しくなりますよね。正射必中という言葉をよく耳にするかと思いますが、ねらいが正しくないといつまでたっても正射にはならないと肝に銘じる必要があります。
次、呼吸と目づかい。
体配では、呼吸に合わせ、動作の意義をわきまえた正しい目づかいで試みることが重要だということです。
今日は個人戦ですから、いろんな道場で稽古している人と一緒に行射するわけですが、普段から呼吸に合わせ正しい目づかいで動作をしていないと合わせることがなかなかできない。
四・五段の部の人たちと一番違うのはこの二点なんですが、ではどうすればいいか。
ただ練習すればいいというのではなく、たとえばいつも練習している人たちが何人か集まったら、必ず一手坐射を行い、記録を付けるようにする。そういう練習を重ねることが、次の段階に進むことにつながるのだと思います。
立つ、座って跪坐になる、また立つ、そういう動作を一つ一つ意識して日常の稽古の中で何回も繰り返すことでステップアップできる、そう信じて頑張っていただきたいと思います。
最後に、競技地区運営係の水戸地区と石岡地区の皆さん、朝早くから寒い中お疲れさまでした。